最近ふと、小学生の頃にKさんと遊んだ時に不思議な体験をしたことを思い出した。
Kさんは、四つ年上で背が高くおかっぱ頭で活発な女の子だった。整った目鼻立ちで、誰もが認める正統派の美少女だった。Kさんとはこども会が一緒で顔見知りではあったが、しゃべったり遊んだりしたことはなかった。 私は密かにKさんに好意を抱いていた。好意と言っても熱烈なものではなく、「あの子は可愛い」と識別してるくらいの感覚だ。
私が小学一年のある日、たまたまKさんと近所の男女数人で遊ぶことになった。そこに集まったほとんどが小学一年と幼稚園児で、小学五年のKさんはあねご肌を存分に発揮し、我々を支配していた。小一と小五ではかなりの体格差があり、彼女に逆らうものはいなかった。
ある女子の部屋に行き、みんなで輪になりトランプで遊んでいた。なにげなく前を見ると私の向かいに座っているKさんがじっと私を見つめていた。何か彼女を怒らせることでもしたのかと不安になった。しかし心当たりはみつからない。
突如、彼女が「あんたこっちきて」と命令してきた。
私は彼女に怒られると思いビクビクしながら彼女の元へ行った。すると彼女はスカートをめくり上げ、がばっと脚を開いて「あんたはここで寝なさい」という。
一体どういうことなのか尋ねてみると、私の後頭部を彼女の股間に乗せろということだった。膝枕ならぬ土手枕だ。なぜそこで寝ないといけないのかよくわからなかったが、彼女の言うことは絶対なのでとりあえず指示に従った。
彼女の前方に背中を向けて座り、白い綿のパンツに包まれた股間に後頭部をゆっくり乗せた。 綿パン越しに彼女の体温がうなじに伝わってきた。
その後もトランプは続いた。私はF1パイロットみたいな体勢でトランプすることになった。
Kさんはたまに私の頭をそっと掴んで移動させた。なんでこんなことさせるのか不思議に思ったが、Kさんに対して好感を抱いていた私は悪い気はしなかった。むしろいい気分だったように思う。
今考えると、Kさんは私の後頭部で快感を得ていたのだろう。
この記事は、バキュームカーという名前で個人的にやってたmixiに2010年11月7日に投稿した日記をサルベージしたものです。このころ暇さえあれば小説を読んでいて、その影響で一人称を「私」にしてみたり、「だ・である」調のかっこつけた文体になってます。44歳になったKさんは今どこで何してるんでしょうね。そのへん遊んでる男児に土手枕を強要する変態おばさんになってなきゃいいけど。
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